1. 遺品処分の方法
1-1 自分たちで行う場合
故人が残された遺品には、以下のようなものがあると思います。
- 現金や銀行預金
- 証券類
- 自動車
- 家財
- 衣類品
- 貴金属類
- 絵画
- 骨董品
- 雑貨
- など
遺品の中でも価値があり、手元に残しておくというのであれば相続を考えると思いますが、
遺品を処分するというと、「もう必要ないな」というものがほとんどだと思います。
「ゴミとして捨てる」と考えると、抵抗もあり、イメージが悪いですが、どのように処分しようかと悩んでいる間に、捨てる方の心が病んでしまうという例は珍しくありません。
心残りはあると思いますが、不必要なものは捨ててください。
それでも、気持ちが晴れないというのであれば遺品を供養するという方法もあります。
遺品の供養には大きく分けて2つの方法があります。
・現場供養
・共同供養
故人が大切にしていたものを手厚く供養し、自身の心も晴れやかにしたいとお考えでしたら、「いざという時に。遺品の供養について全ての知識まとめ」に詳しく書きましたので、そちらをご覧ください。
1-2 業者に頼む場合
遺品を処分するとなると、通故人の家族が行うことがほとんどですが、
あまり量が多すぎる、故人の住まいが今の自分の住まいから遠すぎるなどの理由で業者に依頼する選択をされる方が多くいます。
ただ、業者の中にはしっかりした知識がないのに遺品処分業を行っていたり、追加で不当な金銭を要求するなどの業者もいるようです。
そのため、以下の注意点を参考にして選んでください。
- 1.まずはネットなどで3社ほど業者をピックアップする
- 2.メールや電話で状況を説明し、見積りの依頼をする
- 3.下見に来た人の対応や誠実さを確認する
- 4.メールや電話、下見などでトータルで感じのよい対応をしてくれる会社を見分ける
- 5.見積りがいつくらいに出るのか明確にしてくれてスピードもある
- 6.見積りを見て、分からないところは説明を求める
- 7.懇切丁寧にしっかりと説明してくれるところを見分ける
- 8.自分の都合にあった日程や背景などに配慮をしてくれる
- 9.無理なことは無理だとハッキリ伝えてくれる
- 10.当日の情報(何人来て、何時間くらいで片付けてくれるのか、どんな作業工程か)をわかりやすく教えてくれる。
2. 遺品を処分する際の費用
業者さんに依頼をするとなると気になるのが、費用面だと思います。
この場合、依頼する量によって全然異なってしまうと思います。
実際の費用例は下記ページにて掲載しておりますのでご覧ください。
料金のご案内
3. 遺品整理・処分をする時期
遺品整理や処分をするのに、適切な時期はありません。
故人を思う気持ちがあり、その上で遺品を整理しようと思ったときが行うときです。
亡くなられてすぐに遺品を処分してしまったために、親族から不謹慎だというレッテルを貼られてしまったなどということもあるようですが、大切にしなければいけないことは整理する側の気持ちであると、現場を経験すると実感します。
例えば、故人の住まいをすぐに立ち退かなければいけないなど状況はあると思いますが、基本は自由です。
ただし、なにか少しでも踏ん切りがつく理由がなければ動けないという方もいらっしゃると思いますので、多くの方が選択する時期をお伝えします。
3-1 四十九日をすぎたら整理をする
日本人の多くの方は仏教徒だと思いますが、そのため四十九日をすぎたら整理をするという考えが強いようです。
亡くなられてから四十九日はあの世とこの世の間をさまようと考えられているためという理由です。
四十九日後は、故人があの世へ旅立てるので、そこから片付けましょうということです。
四十九日法要(七七日忌(なななのかき)法要)もありますよね。
ちなみに、この四十九日のことを中陰(ちゅういん)といい、浄土真宗では、故人に対する追慕、故人を通して「生と死」について考え、謹慎し求法の生活をする期間とされているようです。
詳しくはwikipedia中陰(http://ja.wikipedia.org/wiki/中陰)に載っていますので、気になる方は確認してみてください。
3-2 百ヶ日(ひゃっかにち)を過ぎたら整理する
故人の命日から100日経ってから片付けるという方もいらっしゃいます。
遺族に対して「もう泣くのはやめましょう」という意味があるようです。
このあたりの考え方は、故人が信仰していた宗派によって考え方が多少違うようですので、僧侶(お坊さん)に相談してみるのもよさそうですね。
4. まとめ
問題は解決されましたでしょうか?遺品というと、やはり特別なものでどうしようかと考えてしまう人も多くいます。
そんなとき誰か頼る人がいれば良いのですが、詳しい方となるとなかなか知り合いにはいない、もしくは考え方がたくさんありすぎて、いざ自分のこととなると決められないという方が多いようですが、この記事が参考になり、遺品の整理とともに、心の整理もできるお手伝いが少しでもできたら幸いです。