遺品整理のたんぽぽ社

遺品整理をする時期は?


ihin_jiki_main

1. 遺品整理をする時期

結論をお話すると、遺品整理を始める時期にルールはありません。
亡くなられてすぐに初めても良いですし、亡くなられてから数年してかた始めるのでも全く問題はありません。
一番大切なのは、遺品を整理する方の心です。
ただし、亡くなられてからあまりにもすぐに始めると、不謹慎だなととまわりに言われてしまう可能性もありますので、少し立ってから整理し始めるという方がほとんどです。
開始時期の3つのパターンについて見てみましょう。

1-1 すぐに移動しなければいけない場合

故人がアパートや借家などの賃貸物件にお住まいだった場合、早い段階で賃貸解約をしたい時もあるでしょう。
一旦荷物を片付ける人の家に運び込む場合と、そのまま片付けを進めてしまう場合があると思います。
余力のある方は、賃貸維持でゆっくり片付けられても良いですが、緊急の場合や荷物の量が多い場合は業者に依頼する方法もあります。(詳しくは4に書きました

補足:賃貸物件を撤去する際の確認ポイント
賃貸物件の退去の際は、賃貸契約書を確認しましょう。
敷金の返還について<敷引き特約>というものが書かれていることがあります。
平均すると、だいたい7割の敷金が戻ることが多いです。

1-2 四十九日

一番多くの方が選択される時期は四十九日が経ってからです。
仏教では、亡くなられた日から四十九日間は、この世とあの世をさまよっているとされており、遺族が冥福をお祈りすることによって、無事に極楽浄土にいけるとされているからです。

ちなみにこの期間を忌中(きちゅう)と呼びます。四十九日が過ぎると、忌明け(きあけ)と言うのですが、忌明けをしてから整理をしてあげましょう、ということです。

忌明けの宴を開く
http://allabout.co.jp/gm/gc/71872/

1-3 百ヶ日(ひゃっかにち)- 卒哭忌(そっこうき)

故人の命日から百日(百ヶ日と言います)経ってから遺品を整理をしようという方も多いです。
百ヶ日に行う年忌法要のことを卒哭忌と言いますが、卒哭忌は遺族に対して「もう泣くのはやめましょう」という意味が含まれています。
遺族の方としても、故人を思いながらも自分の道を歩み始めるために、遺品を整理しながら気持ちを整理しています。

3. 遺品整理の前にしなければいけないこと

遺品整理はもちろん大切ですが、遺品整理の前に、下記の手続きをしましょう。

  • ・年金を受け取っていた場合の手続き
  • ・相続税の申告手続き
  • ・その他保険等の手続き

2-1 年金を受け取っていた場合の手続き

年金を受けている方が亡くなると、年金を受ける権利がなくなるため、「年金受給権者死亡届(報告書)」の提出が必要です。
亡くなられた方に一定の遺族が居る場合、遺族年金等を受け取ることが出来ますので、詳しくは
「日本年金機構」年金を受けている方が亡くなったとき
http://www.nenkin.go.jp/n/www/service/detail.jsp?id=4018 より確認をしてください。

2-1 相続税の申告手続き

通常亡くなられると金融機関は口座の凍結を行いますので、その後は相続手続が必要となります。
相続手続きに関しては、預金されている銀行にお尋ねください。

故人の財産(遺産)は、相続人全員の共有財産となりますので、遺産分割協議が終わるまではお金を使うことができません。
葬儀費用や医療費で必要であれば150万円程度なら引き出しに応じてくれることが多くあります。

2-3その他保険等の手続き

その他、加入していた保険の手続きをとりましょう。たとえば以下があります。

  • ・健康保険から支払われる埋葬料
  • ・国民健康保険から支払われる費用
  • ・社会保険から支払われる費用
  • ・生命保険から支払われる費用
  • ・住宅ローンの生命保険の手続き

さらに詳しく知りたい方は葬儀終了後の各種手続き
http://www.makihon.co.jp/sougigo.html をご覧ください。

3 誰とどのようにやれば後悔しないか

遺品整理をする際は、相続の問題がからみ、遺族同士が利害関係になってしまうため、
だれとどのように整理するのかということが問題になります。
どのように整理をしたら後悔のない遺品整理が出来るのか、3つの視点から書いてみました。

3-1 配偶者、子供が行うのが一番

やはり配偶者か子供が行うのが一番後悔がないようです。とても悲しくて整理など出来ないという心の状態であれば、後伸ばしにしてもよいと思います。

ただ、「悲しさを乗り越えるためにも、私自身が整理をする」という心がまえがあります。
とても苦しい状態で簡単には言えないのですが、「まずはあなたが整理しないで、だれが整理するのか?」と問いかけてみましょう。
ご自身の手で“さよなら”出来るということは、ひとつの幸せなのかもしれません。

3-2 親族と一緒に整理する場合の注意点

もし配偶者やお子さんが「みんなの手を借りて一気に片付けてしまいたいな」と思われている場合は、親族の方々の力を借りて整理するのもありです。

大切なことは、家族がどう思っているのか?ということです。信頼できる親族の方々で整理をし、上手くいくケースもたくさんあります。
ただし、親族同士でも「遺品狙いなんじゃないのか?」と感じてしまうようなことも多く起こってしまっている状況もあるようです。
問題にならないようにするには、一番近い関係の方が気持ちよくないな、違和感を感じるな、と思ったときには、はっきりと「心の整理もしたいので、ゆっくり私がやります」と言うことが大切です。

3-3 遺品整理の業者に依頼する

私が整理したいと心では思っていても、精神的、物理的に難しいという場合もあるでしょう。
以下の場合は、業者に依頼をしてしまっても良いと思います。

  • ・精神的、肉体的に参ってしまっている場合
  • ・あまりにも大量な遺品がある場合
  • ・親族から余計な口出しが入る場合
  • ・病気や年齢で体が思うように動かない場合

整理業者に依頼をすれば、しがらみなど関係なく一気に片付けることが出来るため、「少し心残りはあったが、肩の荷がおりた」と感じられる方も多くいます。

4 遺品整理の業者に依頼する場合

「よし、業者に依頼をしてしまおう」と奮起されても、なれない遺品整理にどこに依頼をするのが一番いいのか、いくら費用がかかるのかなどわからないことが多いと思います。
ここでは、失敗しない業者の選び方と費用のイメージを書きました。

4-1 失敗しない選び方

  • まずは3社ほど業者をピックアップする
  • メールや電話で状況を説明し、見積りの依頼をする
  • 下見に来た人の対応や誠実さを確認する
  • メールや電話、下見などでトータルで感じのよい対応をしてくれる会社を見分ける
  • 見積りがいつくらいに出るのか明確にしてくれてスピードもある
  • 見積りを見て、分からないところは説明を求める
  • 懇切丁寧にしっかりと説明してくれるところを見分ける
  • 自分の都合にあった日程や背景などに配慮をしてくれる
  • 無理なことは無理だとハッキリ伝えてくれる
  • 当日の情報(何人来て、何時間くらいで片付けてくれるのか、どんな作業工程か)をわかりやすく教えてくれる

5. まとめ

いかがでしたでしょうか?
遺品整理の時期は整理する方の心で決めるのが一番ということが伝わったと思います。

精神的にも肉体的にも金銭的にも追い込まれてしまいがちな時期なので、整理する方が神経質になってしまい、ついネガティブになってしまうのは仕方ないことだと思います。

だからこそ、正しい知識をもって、不安なことを一つずつ整理していくことが大切です。この記事を見て遺品整理をされる方が、前を向いて歩いていける手助けが出来たなら幸いです。

ページトップへ